ピノ・ノワール
Pinot Noir
余市が世界に挑む、繊細さの極み
ピノ・ノワールは繊細で気難しい黒ぶどう。日本では北海道・余市が銘醸地として世界の注目を集めます。
冷涼な気候を好むピノ・ノワールは栽培が難しく“気難しい”品種として知られますが、うまく育てば赤い果実やバラ、複雑な旨みをたたえた、しなやかで余韻の長いワインになります。日本では北海道、とりわけ余市が国内随一の銘醸地として国際的に注目され、長野や東北の冷涼地でも造り手が挑んでいます。
タンニンは軽やかで色調も淡く、繊細で上品な味わい。きのこや鴨、出汁のきいた和の料理とも寄り添います。少量生産で入手困難なものも多く、日本ワイン愛好家が追いかける品種のひとつです。
- 北海道・余市が国内随一の銘醸地
- 淡い色調と繊細でしなやかな味わい
- 少量生産の名品が多い
ピノ・ノワールの香り・味わい
ラズベリーやチェリーの赤系果実の香りが、熟成とともに紅茶や森の下草、なめし革の複雑なニュアンスへと変化します。タンニンは絹のようにきめ細かく、色調は淡いのに味わいは奥深い。この「軽やかさと深さの共存」が世界中の愛好家を虜にしてきました。
14〜16℃、大ぶりのグラスで香りの変化を追いかけるのがこの品種の醍醐味。鴨やマグロ、きのこ料理など、繊細なうまみを持つ食材と極上の組み合わせになります。
栽培と日本の気候
果皮が薄く病気に弱い、暑さも苦手という気難しさで知られ、「造り手の腕を映す品種」と呼ばれます。冷涼で雨が少なく、ゆっくり熟せる土地が必須条件。だからこそ北海道が世界のワイン関係者から注目されています。
ピノ・ノワールの歴史
フランス・ブルゴーニュ地方で千年以上の歴史を持つ、世界最古級の高貴品種です。日本では北海道・余市や函館周辺への期待が高まり、海外の著名な造り手が北海道に畑を求める動きも現れています。長野の高標高エリアでも良作が続いています。
日本での栽培状況
ワインターミナル掲載のワイナリーのうち、88軒がピノ・ノワールを手がけています。
産地によるスタイルの違い
- 北海道
- 余市は日本ピノの聖地格。函館周辺も新しい銘醸地として台頭中
- 長野
- 高山村など標高の高い畑で、緊張感ある冷涼スタイル
よくある質問
ピノ・ノワールはなぜ高価なのですか?
栽培が難しく収量も限られるうえ、世界的に人気が高いためです。日本産も生産量が少なく、人気ワイナリーのものは入手困難になることがあります。
日本のピノ・ノワールとブルゴーニュの違いは?
日本産、特に北海道のものは酸が生き生きとして、繊細で澄んだスタイルが特徴です。若い産地ならではの伸びしろも含めて世界から注目されています。
ピノ・ノワールに合う料理は?
鴨料理・マグロの赤身・きのこ料理など、繊細なうまみを持つ食材と好相性です。和食全般とも合わせやすい赤ワインです。
おすすめの飲み方は?
14〜16℃、大ぶりのグラスで香りを開かせながら楽しむのがおすすめです。時間とともに変化する香りもこの品種の魅力です。