カベルネ・ソーヴィニヨン
Cabernet Sauvignon
世界の赤の王者、日本では選ばれた土地で
カベルネ・ソーヴィニヨンは、世界で最も広く栽培される赤ワイン用品種。日本では成熟に恵まれた土地で骨格のある赤を生みます。
ボルドーの2大品種のひとつで、カシスや杉、ミントを思わせる香りと力強いタンニン、長期熟成のポテンシャルが身上です。晩熟で日照を必要とするため、雨が多く生育期の短い日本ではハードルの高い品種ですが、だからこそ土地と造り手の力量が試されます。
日本では山梨や長野の日当たりと水はけに恵まれた畑を中心に、メルローとブレンドしたボルドースタイルや、単一で挑む意欲作が造られています。海外の濃厚なスタイルと比べると、日本のカベルネは香りの繊細さと料理に寄り添う質感が魅力です。
カベルネ・ソーヴィニヨンの香り・味わい
カシスや杉、ミントを思わせる香りと、若いうちは引き締まったタンニン。熟成とともに角が取れ、タバコや土の複雑味へと深化します。16〜18℃で、若いものはデキャンタージュすると表情がほぐれます。
栽培と日本の気候
晩熟でたっぷりの日照を求めるため、生育期間の短い日本ではもっとも挑戦的な欧州系品種のひとつ。水はけの良い南向き斜面など、選び抜かれた畑でこそ完熟に届きます。だからこそ、良年の日本産カベルネには造り手の執念が宿ります。
カベルネ・ソーヴィニヨンの歴史
17世紀頃のボルドーで生まれ、DNA解析によりカベルネ・フラン×ソーヴィニヨン・ブランの自然交雑と判明しています。世界で最も広く植えられる赤品種ですが、日本では明治期の導入以来、適地を選びながら少数精鋭で造られてきました。
産地によるスタイルの違い
- 山梨
- 日照に恵まれた畑で、ブレンドの軸や単一の意欲作に
- 長野
- 標高低めの温暖な斜面で凝縮感あるスタイルに挑戦
よくある質問
日本でカベルネ・ソーヴィニヨンは栽培できるのですか?
可能ですが、晩熟で日照を要するため適地は限られます。山梨や長野の条件の良い畑を中心に、日本らしい繊細なスタイルの赤が造られています。
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの違いは?
カベルネはタンニンがしっかりした骨格型、メルローはまろやかで果実味豊かな柔和型です。ボルドーでは両者のブレンドが伝統です。
何年くらい熟成させられますか?
しっかり造られたものは10年単位の熟成に耐える品種です。日本産も良年のものは数年寝かせると渋みがこなれ、複雑味が増します。
ブレンドされることが多いのはなぜ?
骨格とタンニンに優れる一方で単体では硬さが出ることがあり、まろやかなメルロー等と補い合う伝統がボルドーで確立されたためです。