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コンコードワインはどんな味?特徴と信州コンコードの評判・おすすめの飲み方

コンコードのワインはどんな味なのか。ひとことで言えば「ぶどうジュースをそのまま思わせる、素直で甘やかな赤ワイン」です。渋みはごく控えめで、ワインを飲み慣れていない人ほど「これなら飲める」と感じやすい味わいです。

この記事では、コンコードワインの味と特徴、「まずい」と言われることがある理由と対策、そして代表銘柄である信州コンコード(アルプス)の評判までを一通りまとめました。読み終える頃には、自分がコンコードを好きになれそうか、どう飲めば美味しいかが判断できるはずです。

コンコードワインの味は?まず結論から

コンコードワインの味の核は「グレープジュースそのものの香りと果実味」です。グラスに注いだ瞬間から、誰もが知っているあの紫色のぶどうジュースの香りが立ちのぼります。ワインの香りというより、ぶどうの香りと言ったほうが近いかもしれません。

ぶどうジュースを思わせる素直な果実味

口に含むと、香りの印象どおりの甘やかな果実味が広がります。赤ワインにありがちな渋み(タンニン)はごくわずかで、酸味もおだやか。よくも悪くも複雑さで勝負するワインではなく、ぶどうの美味しさをストレートに瓶に詰めた味わいです。

色は濃い赤紫で、見た目は立派な赤ワインそのもの。ところが飲むと軽やかで、渋みで口の中が締まる感覚がほとんどありません。この見た目と飲み口のギャップが、初めて飲む人を驚かせるポイントです。

アルコール度数は11〜12%前後と標準的な赤ワイン並みにありますが、飲み口が柔らかいのでアルコール感をあまり意識させません。「お酒の嫌な感じがしない」という感想が多いのはこのためです。飲みやすさゆえの飲みすぎには少し注意が必要なくらいです。

甘口〜中口が主流のタイプ構成

市販のコンコードワインは甘口と中口が中心です。甘口はデザートワインに近い、はっきりした甘さ。中口はほんのり甘さを残しつつ食事にも合わせやすいバランスです。銘柄によっては辛口もあり、同じ品種でも印象がかなり変わります。

「甘いワインが飲みたい」「渋いのは苦手」という人は甘口を、普段の食卓に合わせたい人は中口を選ぶのが基本です。初めての1本で辛口を選ぶと「思っていた味と違う」となりやすいので、まずは甘口か中口から入るのが失敗しないコツです。

コンコードとはどんなぶどう品種か

味の背景を知ると、コンコードというワインの立ち位置がよくわかります。コンコードは19世紀半ば、アメリカ・マサチューセッツ州のコンコードという町で生まれた黒ぶどうです。品種の系統や産地のデータはぶどう品種図鑑のコンコードのページでも確認できます。

アメリカ生まれのラブルスカ系品種

ワイン用ぶどうは大きく分けて、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどの欧州系(ヴィニフェラ種)と、アメリカ系(ラブルスカ種)があります。コンコードは後者の代表格で、寒さにも病気にも強い、きわめて強健な品種です。

アメリカでは古くからグレープジュースの原料として使われてきました。「ぶどうジュースの味がする」のは偶然ではなく、そもそも私たちが知っているぶどうジュースの多くが、コンコードの味を基準に作られてきたからです。順序としてはジュースがワインに似ているのです。

日本では塩尻・桔梗ヶ原の特産

日本へは明治期に導入され、現在は長野県の塩尻・桔梗ヶ原周辺がほぼ唯一の産地となっています。冷涼な気候と相性が良く、この地のワイナリーが今もコンコードのワインを造り続けています。長野のワイナリー一覧を見ると、塩尻に造り手が集中している様子がよくわかります。

桔梗ヶ原といえば今でこそメルローの銘醸地として知られますが、その歴史を長く支えてきたのはコンコードやナイアガラといったアメリカ系品種でした。栽培しやすく毎年安定して実るこれらの品種が産地の土台を作り、その上に現在の高級ワイン造りが花開いたという順序です。

長野の食卓に根づいたワイン文化

塩尻ではコンコードは高級ワインではなく、日々の食卓で気軽に飲まれてきた「暮らしのワイン」です。冬には甘口のコンコードを温めてホットワインにする飲み方が地域の文化として根づいています。一升瓶サイズが今も現役で売られていることからも、日常酒としての立ち位置がよくわかります。気取らずに飲むのがいちばん似合う品種と言えるでしょう。

「コンコードワインはまずい」と言われる理由と対策

検索すると「コンコード ワイン まずい」という言葉が出てきて不安になるかもしれません。結論から言うと、まずいのではなく「評価の物差しを間違えると美味しく感じられない」ワインです。理由と対策を順に見ていきます。

フォクシー香は好みが分かれる

ラブルスカ系品種には「フォクシー香(フォクシーフレーバー)」と呼ばれる独特の甘い香りがあります。ぶどうジュースやぶどうのキャンディを思わせるあの香りのことです。この香りを心地よいと感じる人には最高のワインですが、ワイン通の中には人工的・単調と感じる人もいます。

つまり「まずい」の正体の多くは、この香りの好みの問題です。ぶどうジュースが好きなら、コンコードワインを嫌いになる理由はほぼありません。逆に、渋みと複雑さこそ赤ワインの魅力だと考える人には物足りなく映る、それだけのことです。

欧州系品種の物差しで測らない

カベルネやメルローのような重厚さ、樽熟成の複雑さをコンコードに求めると、確実に肩透かしを食います。ジュースのように素直であることがこの品種の価値であって、欠点ではありません。ボルドーの基準でぶどうジュースを採点するようなものです。

むしろ「ワインの渋みが苦手」という人にとって、コンコードは最高の入門ワインになります。ワインが苦手だと感じている方は、ワインが苦手な人のための選び方の記事もあわせて読んでみてください。苦手の原因ごとに合う1本を紹介しています。

よく冷やして、甘辛い料理と合わせる

飲み方にもコツがあります。甘口のコンコードは常温だと甘さがだれて感じられるので、冷蔵庫でしっかり冷やしてください。目安は8〜12度ほど、白ワインに近い温度帯です。よく冷やすと甘さが引き締まり、果実味の輪郭がはっきりします。赤ワインの常識にとらわれない温度が、この品種にはよく合います。

料理は、すき焼きや照り焼き、焼き鳥のタレなど、砂糖と醤油の甘辛い味付けと好相性です。甘みには甘みを合わせるのがセオリーで、実際に塩尻の食卓でもこうした家庭料理と一緒に飲まれてきました。冬なら温めてホットワインにすれば、香りの甘さがそのまま長所になります。

信州コンコード(アルプス)の実態と口コミ

コンコードワインの代表格としてよく名前が挙がるのが、塩尻市のワイナリー、アルプスが造る「酸化防止剤無添加 信州コンコード」です。スーパーや量販店でも見かける流通量の多さで、コンコード入門の定番になっています。

どんなワインか

信州産コンコードを100%使い、酸化防止剤を加えずに仕上げた赤ワインです。720mlで実売1,300円前後と手に取りやすく、甘口・中口・辛口のタイプ違いが揃っています。ぶどうジュースのような味を期待するなら、選ぶべきは甘口です。

無添加ワインは開栓後の変化が早いので、開けたら冷蔵庫で保管して早めに飲み切るのが基本です。もっとも、この飲みやすさなら飲み残す心配は少ないかもしれません。同じ価格帯の実力派は1,000円台の日本ワインまとめでも紹介しています。

口コミ・評判の傾向

楽天市場のレビューでは「まさにぶどうジュースのよう」「アルコールの嫌な感じがしない」といった声が目立ち、甘口の飲みやすさを評価する内容が中心です。ワインアプリVinicaにも「タンニンが少なくフルーティーで飲みやすい」という趣旨の投稿が多く見られます。

一方で「甘すぎた」「ジュースみたいでワインらしくない」という感想も一定数あります。これはここまで見てきたとおり、品種の個性と期待値のずれによるものです。ぶどうジュース的な味を求めて甘口を選ぶ、という前提さえ合っていれば、評判どおりの満足度が得やすい1本と言えます。

価格に対する満足度の高さも口コミの特徴です。1,000円台前半で無添加、しかも毎日の晩酌に気負わず開けられる味とくれば、リピート買いの声が多いのもうなずけます。「ワインが飲めない家族と一緒に楽しめた」という趣旨のレビューもあり、食卓の間口を広げるワインとして支持されている様子がうかがえます。

井筒と飲み比べたい、おすすめのコンコードワイン3本

コンコードは塩尻の複数のワイナリーが造っていて、飲み比べると同じ品種でも個性の違いが楽しめます。ここでは現行流通していて入手しやすい3本を紹介します。価格はいずれも執筆時点の実売目安で、店舗や時期により変動します。

アルプス 信州コンコード

まず基準にしたいのが、前の章で紹介した信州コンコードです。実売1,300円前後という価格と入手のしやすさで、最初の1本に最適です。甘口を冷やして飲めば、コンコードという品種の個性がいちばん分かりやすく伝わります。迷ったらここから始めて、好みに応じて次の2本へ進むのが定番ルートです。

井筒ワイン 無添加コンコード

同じ塩尻・桔梗ヶ原の老舗、井筒ワインが造る酸化防止剤無添加のコンコードです。実売1,400円前後で、甘口と中口が選べます。信州コンコードと並ぶ無添加コンコードの定番で、果実味の出方やコクの違いを飲み比べるのが楽しい1本です。

秋には搾りたてを瓶詰めした新酒も登場し、地元では季節の風物詩になっています。信州コンコードとの2本飲み比べは、合計3,000円弱でできる「産地の飲み比べ」としてかなり満足度が高い組み合わせです。

五一わいん 完熟コンコード

桔梗ヶ原で100年以上の歴史を持つ林農園の「五一わいん」ブランドからは、完熟コンコードをおすすめします。通常より収穫を遅らせ、完全に熟したぶどうだけで仕込んだ甘口で、720mlで1,500円台。コンコードらしい甘い香りをより凝縮した形で楽しめます。

3本とも塩尻の造り手で、産地はほぼ同じ。それでも並べて飲むと甘さの質や香りの強さが少しずつ違い、コンコードという品種の輪郭がくっきり見えてきます。まとめ買いするなら、まず甘口で揃えるのが飲み比べのコツです。

コンコードワインのよくある質問

コンコードワインはどんな人に向いていますか?

ぶどうジュースが好きな人、赤ワインの渋みが苦手な人、甘口ワインを探している人に向いています。逆に、渋みや複雑さのある本格派の赤を求める人には向きません。日本ワインの飲みやすさ全般については日本ワインは美味しくない?という疑問に答えた記事でも詳しく解説しています。

ホットワインにしても良いですか?

むしろおすすめです。産地の塩尻では、冬に甘口のコンコードを温めて飲む習慣が根づいています。鍋や電子レンジで温めるだけでも十分美味しく、お好みでシナモンや柑橘を加えれば立派なホットワインになります。沸騰させると香りが飛ぶので、湯気が立つ手前で止めるのがコツ。甘口タイプを使うのがポイントです。

信州コンコードはどこで買えますか?

流通量が多く、スーパーや量販店の日本ワインコーナー、ネット通販で広く購入できます。井筒や五一わいんのコンコードも大手通販サイトや各ワイナリーの公式オンラインストアで入手可能です。塩尻を訪れるなら、ワイナリーの直売所で買うのがいちばん確実で楽しい方法です。

まとめ

コンコードワインは、ぶどうジュースを思わせる素直な果実味と少ない渋みが持ち味の、塩尻・桔梗ヶ原特産の赤ワインです。「まずい」という評価の多くは物差しの取り違えで、甘口を選んでよく冷やし、甘辛い料理やホットワインで楽しめば、その真価がすぐにわかります。

まずは信州コンコードか井筒の無添加コンコードを1本、冷蔵庫に入れるところから始めてみてください。次の週末のすき焼きが、いつもより少し楽しみになるはずです。品種の背景をもっと知りたくなったら、品種図鑑のコンコードのページから塩尻の造り手をたどる旅もおすすめです。

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